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ウェブ学会へ行ってきました

既に今週の月曜になりますが、ウェブ学会に行ってきました。既に詳しい内容は他の方にレポートされているので、自分の感想を。

セッション1:ウェブとコラボレーション

顔なじみの方も多かったので、自分にはあまり新味は無かったですが、ウィキまわりを俯瞰するのにはよかったのではないでしょうか。ただ、集合知やその周辺の言葉が一人歩きしている感じが否めない気がしました。アメリカの書物の輸入じゃなくて、もう少し厳密な定義と、研究が待たれる気がします。例えば、ウィキペディアや、最近で言えばnanapiなどの合同作業系サイトの記事の成長を追いかけるなどの研究があってもいいと思います。

基調講演1 「ウェブ研究に求められるもの-課題と期待-」

国会図書館館長の講演です。国会図書館を始めとして、情報の電子化やその利用について熱心に進めているのは理解できましたが、まだ成果が表に出てないようなので、これからの進展に期待といったところです。検索の結果の出し方についての問題提起については、どう研究が進むのか、期待です。ただ、ウェブ上の汎用性の求められるツールと、特定の領域、組織内に絞った検索では、求められるものは違うでしょう。未だにニュースサイトで日付順で記事が並ばない検索エンジンを使っているところが僕は信じられない人です。

セッション2:ウェブと政治

興味深い点もありましたが、鈴木健さんを中心として、やや内輪な印象を受けました。健さんの「一票を分配して委任する」という案は面白かっただけに、議論を深めることが出来なかったのは残念です。

彼の思考実験は、実験としては面白いのですが、実現性となると、難しいかもしれません。例えば、「人間は自分の思いを分割して委ねることが可能か」という一番の条件が成り立たない可能性があります。それなりに普段から思考している人なら、「Aは80%、Bは20%」という発想も可能でしょうが、ごく一般の人にそこまで要求するのは難しいのではないかと考えます。委任についても、結局自分の一番親しい人に委任してしまうなら、今の代議士制と変わらないのだし。まあ、投票という行為自体、「良く考える人」を前提としすぎている嫌いがありますが。

基調講演2

一番このイベントらしい講演ではなかったかと思います。特に、Yahooの選挙関連の活動はとても面白かったです。日本のYahooの人気があってこそなせるイベントですね。

セッション3:ウェブと科学

個人的には一番興味を持てなかったセッションでした。それは、自分がこうした技術発表に飽きてきたからなのですが。本当は、こうした技術をどこに活かすか、を議論するべきだったのではないかと思います。小さな(50名くらい)セッションでこれを発表してもらって、その場でアイディア出しをするとかすると面白のではないでしょうか。

以上がウェブ学会の感想です。総じて第一回らしい、広く満遍ない内容だったと思います。今後は、これらの内容をもっと深めることが求められると思いますが、どうでしょうか。技術と社会というテーマは、ある意味永遠の課題なので、その点でもっと実験的な展開をすると、他の企画とは一線を画したイベントになるのではないかと思います。